先述の通り、「お口を開けたときに音がする」「あごが痛い」「お口が開かない」などの症状がある場合、顎関節症の可能性を無視できません。
顎関節症は噛み合わせや歯ぎしり、頬杖をつく、片側ばかりで噛むクセといった、さまざまな要因が複雑に関係して起こる病気です。肩こりなどの全身症状を引き起こすケースもあります。
軽度であれば、当院に在籍するどの歯科医師でも対応可能です。重度の場合は、月に一度、東北大学病院の口腔外科に勤務している日本口腔外科学会「認定医」を招へいし、治療を行います。この歯科医師は顎関節症の治療で15年以上(※)の経験がありますので、症状の原因をしっかりと追究した上で、より適切にアプローチして改善を目指せます。
顎関節症は専門的な知識や技術が必要な治療分野ですが、私ども経験豊富な歯科医師が治療を担当しますから、きっと安心してお任せいただけることでしょう。
※2025年現在
顎関節症は、さまざまな要因が複雑に関係し発生します。顎関節周りの筋肉の不調和からくる病気と考えられるため、生活習慣によっては歯並びの良い方でも発症することがあります。
そこで当院が心がけているのは、患者さまそれぞれ違う顎関節症の要因や生活習慣を追求した上で診断・治療を行うことです。
そのために、初診時には現在の症状やお悩みを丁寧に伺い、普段の生活習慣についてもヒアリング。次に、レントゲンや触診で噛み合わせの検査を実施します。そして診断結果に基づき、患者さまに合わせた治療をご提案します。
生活習慣などもふまえた丁寧な検査と診断で、適した治療法をお伝えできるよう努めています。
検査で得られた情報をもとに、一人ひとりに合わせて下記のような治療法を組み合わせ、治療方針を決定します。
カウンセリング時にお聞きした生活の様子から、普段の過ごし方で改善できる点をご提案します。特に重視しているのが、歯の接触習慣の見直しです。
上下の歯は本来、リラックス時には軽く離れているものですが、知らず知らずのうちに接触させている方が多くいらっしゃいます。この習慣をTHCといい、顎関節症の一因となることから、適切にコントロールすると顎関節症の改善や予防が可能です。ほかの歯科治療と併せてTHCを改善していくと、より良い結果につながります。
スプリントというマウスピース型の装置を用いた治療も行っています。夜間の装着により、あごを適した位置に誘導していく方法で、顎関節症の治療では広く用いられています。
マウスピースをお渡しする際には使い方や管理方法もしっかりとご説明しますので、ご不明な点があれば遠慮なくお尋ねください。
噛み合わせは全身の健康状態と密接に関わっています。あごの位置を整えることで、歯ぎしりや食いしばりによる過度な緊張を和らげ、自然な状態へと導きます。
噛み合わせの状態をチェックする際は、全体のバランスをしっかり考慮。必要に応じて詰め物や被せ物の調整・交換を行い、丁寧に噛み合わせを整えていきます。
痛みが強い場合には、治療の実施が難しくなることがあります。そのような状況で薬物療法を取り入れると、痛みを和らげながら顎関節症の治療を進めることが可能です。
飲み薬を服用いただき、痛みが緩和された状態で治療を進められますから、ご安心いただければと思います。
症状によっては、他の医療機関と協力して治療を進める場合があります。
顎関節症の中でも特に高度な治療を要するケースでは、患者さまとご相談の上で、総合病院の口腔外科での治療をおすすめすることも。私どもは地域の医療機関と密接な関係を築いており、大崎市民病院や石巻赤十字病院と連携しております。
この連携体制により、当院では対応が困難な症例についても、患者さまに適した治療の道筋をお示しできます。しっかりとしたサポート体制を整えているため、患者さまには治療の選択肢を幅広くご提案することが可能です。
一人ひとりの症状やご要望に応じて治療方針を検討し、より良い結果を出せるよう取り組んでまいります。
ストレス管理、バランスの良い食事、適度な運動などの生活習慣の改善が効果的です。硬い食べ物を控えめにし、あごに負担をかけすぎないよう注意することも大切です。
猫背やあごを突き出すような姿勢を避け、正しい姿勢を心がけましょう。定期的な歯科検診で、噛み合わせやあごの状態をチェックするのも予防に役立ちます。
症状がある場合は、あごに過度な負担をかけないよう注意が必要です。具体的には、大きくお口を開けない、硬い食べ物を避けるなどが挙げられます。リラックスして、あごの緊張をほぐすのも重要です。
日常生活に支障をきたすようになる前に、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。
歯ぎしりは顎関節症の一因になる可能性があります。睡眠中の歯ぎしりは、あごの筋肉や関節に過度な負担をかけ、顎関節症の症状を引き起こしたり悪化させたりします。
私どもでは、歯ぎしりによるあごへの負担を軽減するため、寝ている間に装着するマウスピース(ナイトガード)をお作りしています。
お口が開きにくい、あごの関節から音がするなどの症状が気になる場合、顎関節症かもしれません。涌谷の歯医者「わくや お歯科」では、顎関節症の治療に対応しています。ぜひご相談ください。
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午前:9:00~12:30
午後:13:30~19:00
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※最終受付は、診療時間終了の30分前です。
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